ベーゼンドルファー290インペリアルのための即興的断章

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何十年かぶりに曲を書いた。この日はベーゼンドルファーのインペリアルを弾く機会に恵まれたので、この楽器ならではの曲を2曲。この楽器は通常のピアノよりさらに低音域が広い。
1曲目は超低音域のオスティナート上に即興的に断片が乗るもの。発表のために「雷」というタイトルを付けたが、実は本年元旦に起きた能登半島地震の際、自宅のピアノ室が大きく揺れ、戸棚から楽譜がバラバラ落ちてきた時に耳の中に鳴り響いた音をそのまま曲にした。この日の発表時に被害が甚大だった地域から来ている方がいらっしゃったため、初演時のタイトルは「雷」にしているが、原題は「2024年1月1日」である。
2曲目は、最低音のCを音が出ぬように打鍵後、ソステヌートペダルを踏み、その上で叙情的な旋律を奏するものである。この曲では、左足はソステヌートペダル踏みっぱなしのため、una cordaはかけられない。ピアニシモは指のタッチのコントロールで行なわなければならず、そこが今後の課題となった。
木造駅舎にて
少年時代の思い出
モンゴル民俗音楽講演
敬老の日

敬老の日の今日、このコンサートに行ってきた。オリジナル作品を演奏するピアノのYOUTAさんは4歳の時に失明した、という。しかしステージへの出入り時に(たぶん安全のため?)介助がつく以外、ピアノが手で触れられる範囲内ではすべて普通にお辞儀し、演奏する。プログラムに載っているプロフィールを見なければそうとは気が付かない完璧な演奏である。
山田耕筰の歌曲を歌ったソプラノの林こと子さんは小学校教員を定年退職後から声楽を習い始め、現在84歳とのことである。しかし「野薔薇」「からたちの花」の高音部の長音の響きは現役声楽科音大生?と思ったほど済んでいて、かつパワーのあるものだった。
私も自分のピアノ演奏力の衰えをいつまでも脳梗塞の後遺症のせいにしてはいけないな、と頭を強く殴られた気持ちになった。



