ん、伝統音楽の尊重?日本じゃ無理でしょ
2019.07.27
こういう記事を上げると「どうせ、おまえは若い姑娘の生脚でも見て悦に入ってるだけだろう」と言われそうですが、ハイ、それは否定しません。男ですからね。



【HD】SING女團-寄明月MV(舞蹈版) [Official MV Dance Ver.]官方完整版MV



【HD】SING女團-傾杯 [Dance Practice Video]舞蹈練習室版MV



このS.I.N.G.女團というグループは、衣装、ダンス、音楽などの中国の伝統文化にロックなどの洋楽を採り入れ、さらにアイドル性も持たせた、私に言わせてもらえれば「最強の音楽集団」である。ちなみにSINGはスィングとは読まず、エス・エヌ・アイ・ジーとアルファベット読みで、Super Impassioned Net Generationの意味。このような傾向は最近、アジアを中心に世界中でみられる。


Fly Project - Toca Toca (Official Video)



Fly Project - Mexico | Official Video (by FLY RECORDS)



こちらのグループはFly Projectというルーマニアのダンスユニットだが、上のToca Tocaという曲では曲のメロディーにハンガリー・ルーマニア国境地域トランシルヴァニアの民謡の特徴がよく顕れている。

一方、我が国の音楽界ではどうだろうか。


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和楽器バンド / 千本桜



ザ・ブーム 島唄 Live



下のザ・ブーム(THE BOOM)というバンドは1986年に結成され、2014年に解散。この動画にある「島唄」で大ブレークし、沖縄音楽とロックを融合させた斬新な音楽ということで当時話題になったが、このグループはそれだけでなく、1993~1997年はブラジル音楽も手掛けており、1997年にはモントレー・ジャズ・フェスティバルにも出演している。

さて、ここから先は教員養成学部の教員としては口にしてはならないことが多々含まれる。しかしあえて言う。
わが国では平成20年の教育基本法改正において「我が国の伝統文化の尊重」という文言が入り、小・中学校、高等学校の音楽の教科書でも日本の民謡や伝統芸能に関する内容が増えた。しかし私に言わせてもらえれば

何を今さら

である。昭和22年の戦後初の学習指導要領で「すぐれた音楽に数多く親しませ」という文言が入っているが、これは当時としてはヨーロッパの芸術音楽(いわゆるクラシック)のことである。戦後間もなくの頃ならこれもわかる。なんせ戦時中は「敵性国の音楽はだめ」ということで、たとえばベートーヴェンの音楽はよいがショパンはいかん、なんて歪んだ音楽教育が行われていたのだから、これを一刻も早く是正しなくては、という思いが当時の音楽教育関係者にあったことは理解できる。しかしそれから半世紀近く経っても我が国の音楽教育はここから脱却できなかった、いや脱却しようとしてこなかったのである。
音楽教育関係者の間でよく言われるのは「日本の伝統芸能には家元制というのがあり、琴や三味線、日本舞踊などは家元の血筋を引いた者でなければ習いたくても習えない」という、2時間サスペンスの「浅見光彦シリーズ」の見過ぎかよ!と思われるもの。家元の血筋を引かなくてはなれないのはその流派の「師範」とか「名取」であり、家元関係者以外がその技能を習得することそのものを禁ずる、とはどこの家元も言っていない。そんなことを言い出したら日本の伝統文化の教室をやっているお師匠さんたち全員失業である。

音楽だけに限っていえば、日本の伝統音楽と西洋音楽を融合させ、多くの人々に我が国の音楽の良さを再認識してもらおう、という努力をしてきたのは、演歌歌手やその作曲家、上に挙げたようなバンドなど、音楽教育関係者からみれば「軽音楽」という言葉で一刀両断されてしまうような音楽をやってきた者たちである。こういうミュージシャンたちの楽曲や活動を軽視し、また学校もこういうバンド活動を「芸能活動は禁止」という校則で排除してきたのが蓄積して、今になってあわてて「伝統文化」云々などと

片腹痛いわ
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